さてところでかの〈日本〉語にはひとえに「ぴく」と「ぴた」のその互いの意味の対立があります。
その「ぴく」という形はひとえに運動を表わすものでありたとえば「体がぴくっと動く」⦅からだがぴくっとうごく⦆などのようにして使われるものです。
またその「ぴく」という形はたとえば「小鼻がひくひくと動く」⦅こばながひくひくとうごく⦆のその「ひく」という形やたとえば「地震が起きてもびくともしない頑丈な家」⦅ジシンがおきてもびくともしないガンジョウないえ⦆のその「びく」という形などとも互いに類似のものです。
その「ぴた」という形はひとえに停止を表わすものでありたとえば「ゴルフ・ボールがグリーン上でぴたっと止まる」⦅Golf Ball が Green 上でぴたっととまる⦆などのようにして使われるものです。
またその「ぴた」という形はたとえば「サッカー・ボールを足元でトラップしてびたっと止める」⦅Soccer Ball をあしもとで Trap してびたっととめる⦆のその「びた」という形などとも互いに類似のものです。
因みにその「ぴた」という形やそれに類する形にはまた別系統でひとえに合致や接着などを表わすものもあります。
たとえば「このお肉にはこの赤ワインがぴったりと合う」⦅このおニクにはこのあか Wine がぴったりとあう⦆のその「ぴったりと」という形やたとえば「パズルのピースがちょうどぴたっとはまる」⦅Puzzle の Piece がちょうどぴたっとはまる⦆のその「ぴたっと」という形などはどれもひとえに合致を表わすものです。
またたとえば「磁石が冷蔵庫にぴたっとくっ着く」⦅ジシャクがレイゾウコにぴたっとくっつく⦆のその「ぴたっと」という形やたとえば「ぴちぴちのTシャツ」⦅ぴちぴちの T-Shirt⦆のその「ぴちぴちの」という形やたとえば「髪の毛に整髪料をべっとりと着ける」⦅かみのけにセイハツリョウをべっとりとつける⦆のその「べっとりと」という形やたとえば「携帯電話にシールをぺたぺたと貼る」⦅ケイタイデンワに Seal をぺたぺたとはる⦆のその「ぺたぺたと」という形などはどれもひとえに接着を表わすものです。
因みにかの〈日本〉語の動詞の単語の「動く」⦅うごく⦆はたとえば「(*)ぴくく」⇔「(*)うくく」⇔「(*)うぐく」⇔「うごく」などのようにその発音がいつの間にか長い時間を掛けて訛ったものとして場合いによってはそれ自体がその「ぴく」という形とは互いに同根のものだとも考えれるものです。
また因みにかの〈日本〉語の動詞の単語の「止まる」⦅とまる⦆はたとえば「(*)ぴたまる」⇔「(*)うたまる」⇔「(*)たまる」⇔「とまる」などのようにその発音がいつの間にか長い時間を掛けて訛ったものとして場合いによってはそれ自体がその「ぴた」という形とは互いに同根のものだとも考えれるものです。